パーマとアイロンやコテで髪を巻くのと仕上がりとどう違いますか?どちらがオススメですか?
お答えします
そのご質問には色々な答えがありそうですね。
お客様がご希望される質感や、スタイリングの手軽さ、ダメージなどが関係しますので細かく分類し説明をして行きましょう。
質感の違い
最近のスタイルブックや、サイトに出ているスタイルは…『パーマを大きめのロッドで巻きました。』と紹介されていますが、ほとんどアイロンを使用し、ツヤ感やボリューム感ををつけたものが多く、純粋にパーマだけでは「そのようにはならないスタイル」だと思ってもよいでしょう。
普通のパーマでは、そのような大きいうねりや弾力のあるカールは出せないからです。
パーマは濡れている時に一番しっかり出ますが…乾くとウエーブやカールが伸びてしまいます。
80年代に流行ったソバージュ風な質感になりますので、雑誌のような巻き髪風な感じにはなりません。
こういう方はアイロン・コテで巻きましょう
髪の柔らかくて細くコシのない方は、パーマをかけても巻き髪風なフワフワな風合いになりにくく、この様なお客様の多くは
『ボリュームが欲しいが…ぐりぐりの質感は嫌だし、簡単に再現できて大きめのカールを出して!』と言われます。
パーマは髪にクセをつけるぐらいと割り切って、コテやアイロンで仕上げた方が希望の質感になりやすいのではないでしょうか?
ハイダメージの方もパーマでカール・ウエーブが出づらくなり、軟毛の方同様にアイロン・コテ仕上げをすると艶やかに見えたり、しっかりとしたカール・ウェーブを作る事ができ、お勧めです。
あくまでも質感のお話ですので、アイロンでのダメージリスクを考慮しながら使いましょう。
手軽さはどうでしょう?
パーマの質感で良ければパーマの方が楽チンです。
パーマだと髪の毛に形状記憶を施しますから、コテやカーラーを巻かずにウエーブやカールを楽しめます。
一方アイロンやコテは巻くのに時間がかかり、身支度時間の負担になったりするので、手軽さはパーマに軍配が上がります。
トレンド重視でいえばアイロン仕上げが今っぽいと言えますが、質感チェンジできるパーマはやはりなくてはならないもので、ご自分に合ったスタイルづくりに迷ってしまったら我々美容師に相談ください。
【文章・上総 誉敬】