新卒者、サロン実習+面接入社試験の一日
緊張の一日入社試験
リグレッタの入社試験は一風変わっています。
一番手前左側の彼女が、この日入社試験の女性です。
美容学校の2年生、来春卒業して新卒になる子です。
リグレッタの入社試験の何が変わっているのかって言いますと、
◯筆記試験がない・・・やっても意味がないので、やめた
◯面接が短くても2時間・・・表面だけでは終わらせない
◯現場のみんながNOなら採用しない・・・答えは現場にある
というところでしょうか?
緊張の面持ちで、懸命に聞いています。
彼女=奥田さん、美容室のフロアに立つのは初めてではなくて、リグレッタでは2015年の暮れに1週間、翌年の2月、3月にも他の美容室で各1週間程度の経験が有ります。
でも、一日サロン研修は約半年ぶりの試練なのです。
掃除からスタート
しばらくぶりのことで、忘れていますから今年入社の先輩・田所さんが掃除の時間帯の指示をします。
土曜日でしたので、忙しさが予想される一日なので、フルメンバーですから週に一度しか出来ない部分をキレイにしてもらいます。
田所さんも心得たもので、彼女の気持ちを汲んで先へ先へと指示を出します。
入社希望の 奥田さん、片手にメモを持ち真剣な目で聞き入ります。
そういう会話を交わしながらも、お店の動きを見つつ自分がするべきことはないのかと、目を遣る田所さん。奥田さんから見たら、とても頼りがいのある先輩だと映っていることでしょう。
ランチしながら、面接です
お昼1時前にこちらにやってまいりました。
ランチしながらの雑談的面接なのです。
実は、この前の週の日に会社訪問を兼ねて、2時間ちょっと話し込んでいますから、改めて面接というわけではなく、午前中の自分の自己評価を聞きたかったのです。
評価項目は5つ有りました。
①明るい・・・笑顔で仕事ができているのか
②元気・・・ハイという返事が大きく出せているのか
③素直・・・目を見て指示命令を受けているか
④動き・・・自分から主体的に動けているか
⑤目配り・・・気配り、心配りはまだ無理ですから
これに自己採点してもらいました。
①と②がまだ出来てません、ということだったので、
「だったらいつ出来るの?」と尋ねると、「昼からやれます」とのこと。
じゃ、午後もよろしくね、と言うところで
和風唐揚げランチが来ました。
見た目よりボリュームありそうですよぉ、大丈夫かな?食べきれる?
「いただきます」と食べ始めた奥田さん。
「どう?」と尋ねると「美味しいです」とのこと、
実はこれ、単なるランチに見えますが、列機とした入社テストなんです。
ランチのマナーや、目上の人への心配りや、行儀作法を見ているのです。
無論、雑談しながらのことですから、本人はチェックされているとは思っていないでしょうが、食事どきって、ついつい普段が出てしまうんですよね。
だから見ているのは、普通の行儀作法です。
午後も頑張れ
ランチを終えて帰ってきました。
午後からの課題は、①笑顔、②元気さ、です。
「午後も頑張って」と声をかけると、「はい、頑張ります」という力強い返事でした。
終礼が終わり、緊張の一日が過ぎ去りました。
終わった後のカルテ整理等をする先輩の後ろで、「終わった」安堵感を漂わせています。「賄賂でも送っちょきよ」と冗談を告げてこの日はお疲れ様。
採点は・・・
というのも採点は、全員が各項目に◎◯△×で、評価してもらい、その日のうちにぼくのケータイへ送ってもらうという方法でした。僕は採点しません。
その結果、
平均を取ると、①明るさ◯、②元気◯、③素直さ◎、④動き◎、⑤目配り◎でした。
見事に合格ラインを越えたので、翌日LINEで合格通知を送りました。
近頃は合格通知もこんなになっているのです(笑)。
そして送った内定通知書がこれ。
全員の写真入りで、作るものです。
みんながあなたを認めたのです。一緒に来春からやりましょう、という気持ちですね。
文章・八木勝二