【ベテラン美容師のつぶやき】生涯担当美容師を目指して
美容師を選ぶ
皆さんは「お気に入りの担当美容師」をお持ちですか?
あなたはなぜ、その美容師さんを指名してるのでしょうか?
その答えは、もしかしたら・・・いろんな意味で
【自分にしっくりくる】
からではないでしょうか?
希望通りにヘアスタイルを作ってくれるのは選ぶ中では第一条件なのでしょうが、人によっては会話や趣向が合っていたり、美容師との相性という面で選んでいることも多いことと思います。
ここまでくると、お客様は担当美容師に絶対的に信頼を置く様になり、生涯顧客と生涯担当美容師の関係になるのではないでしょうか?
担当美容師のいる利点
担当美容師のいる方の利点は、毛質や毛流の状態・季節的な毛髪の変化などを知ってもらっているなど、基本的なことを何度も同じ事を伝えることもなく済むことでしょうか。
それを(お互い認識していますから)省いて、今までの履歴を踏まえたスタイル提案などをすぐにして貰え、相談も気兼ねなく出来るようということになるのでしょう。
そうでない方は、会話や雰囲気はいいけど、肝心のスタイル作りが今一つだったり、
逆にスタイルは気に入ったけど、会話や雰囲気がちょっと合わなかったりで、チグハグなミスマッチになってしまいます。
お気に入りの美容師に巡り会えていないのは、そんな少しのズレなのではないかと想像します。
美容師と向き合う
美容師はスキルも違えばテイストの違いがありますから、しっくりくる美容師に巡り合うのは、宝くじに当たるぐらい低い確率なのかもしれません。
でも双方が「満足したい」「満足していただきたい」という気持ちを前面に押し出して対面すれば違う面も見えてくるのではないかと思います。
サービスを受けるときに「マイナス探し」をすると嫌なところばかり見えてきますが、「プラス探し」をすると、いろんないい面が見えてくるものです。
同じテーマで絵を描いたとしても出来上がりは全部違うように、その絵を描く人の想いも見る人の趣向も違います。
当然美容師の持っている技術やテイストは皆違いますし、作り上げる時間も違ってきます。
【美容師が違えばヘアスタイルもかかる時間も違う】
と認識していただいていいと思います。
少し腰を据えて一人の美容師と向き合っていただけると、お客様が思う理想に近いヘアに近づけられたりしていきます。美容師も懸命にそのお客様の嗜好・テイストをヘアでどう表現するのかともがいているんです。
会話や雰囲気がしっくり行きだしたら、色んなリクエストも出して行きやすくなりますよね?
そうして永くお付き合いさせていただきくと、きっと貴方の思い描いていた「お抱え美容師」に近い存在になっていけるのではないでしょうか・・。
文章・上総誉敬