雄作独白④「一に練習二に練習、三四も練習、五も練習」
後輩に切ってもらう
先日後輩の平田さんに髪を切ってもらいました。
「後輩に髪を切ってもらう」
これって、先輩にはものすごく嬉しい事なんです。
美容師やってるな!感があるからです。後輩が先輩の髪を切るって、頑張ってないと出来ないからね。 平田さんの場合は神戸で2年半ブライダル関係でヘアメイクの仕事をしていたこともあって、一からの教育は不要でしたが、カラーやパーマ・カットは一緒に頑張った結果、スタイリスト目前まで来られました。カットにも余裕の表情があります。
教える側、教わる側
この写真は2015年4月頃の入社して間もない頃です。
教える側にとって必要なのは、技術はもちろんですが教え方やそれにまつわる知識が大切で、あとはそれらをしっかり伝えること・・・
教わる側はそれらをしっかり自分のものとして学び、練習する。そして時間をかけて積み上げて行きます。
でも僕ら世代(30代)が育ってきた環境と入ってくる情報と、後輩世代(20代)のそれらが一致するとは限りません。
「俺らの時代はこうやってきた!」
「昔はこんなことをやっていた!」
・・・って言っても
「でもそれは、いまじゃないでしょ?」
「先輩たちは新しい表現をどうやって出してるんですか?」
後輩からの質問にキチンと答えてあげれるように情報を沢山蓄えて、今の美容業界を知っておく必要があります。
上から頭ごなしな教育では後輩は育たないし、口先だけでは尊敬もしてくれません。尊敬し、信頼してくれないと教育は成り立たないんです。
アシスタントもクリエイター
アシスタントはスタイリストの手足ではなく、経験が浅いだけの同じクリエイターだからです。
もちろんスタイリストになりたいという気持ちは大前提です。後輩はどんどん前に進む、先輩はもっと前から後ろ姿で見せる・・・これは写真は平田さんのInstagramですが、カットやカラーさせていただいたモデルさんのヘアスタイルを多くアップしてます。
多くの美容師さんが当たり前のようにこのような発信をしています。今の時代必要だからですよね?当然ですが、ぼくが美容師になった時にはこういうものはありませんでした。だからこれも勉強して体験して必要性を見出す。
遅くまで練習してSNSに投稿して、1日の時間のほとんどは美容の仕事で終わる・・・こんなに後輩ーアシスタントーが頑張っているのに先輩スタイリストが怠けていてはダメでしょう?ぼくたちが後輩の姿に教わることも多々あります。 だからぼくも練習、勉強の繰り返し。教える側、教わる側は上下関係で決まるものではないと思っています。
「一に練習二に練習、三四も練習、五も練習」です。