パーマとカラーどちらが先?どちらが傷みやすい?
美容室の二大売り物、パーマとカラーについて
美容室の本来の役割は、パーマでした。
カットというのは戦後ハサミで切り出すまでは、剃刀でそいで切り落とすレザーカットが主流で、ハサミ(シザー)でカットするようになったのは意外に歴史が浅く、1960年代にヴィダル・サスーンがサスーンカットを引っさげてブームを起こすまでは、どちらかと言うと、美容室の主役はパーマだったのです。
パーマとカラーどちらがが傷むのでしょうか?
いまやパーマもカラーも、ファッション・アイテムとしては外し様のないものですが、同じ日にする場合どちらを先にしたほうがいいのでしょうか?
それは基本的にはパーマが先です。
ヘアカラーを先にするとせっかく綺麗に染めた色が退色してしまうからです。
リグレッタの女性トップ美容師・西村千夏がお答えします。
*パーマとカラーではどちらが痛む?
お答えします。
薬液自体の強さは、アルカリ度数できまります。
それに比例してダメージが蓄積されるのでパーマ ⇒ カラー ⇒ ストレート ⇒ ブリーチの順でダメージをうけてしまいます。
アルカリカラーの髪が染まるプロセスは、1剤と2剤が混ざる事で、まずカラーの①「発色」が始まります。
次に酸化染料が髪のなかに②「浸透」、同時に髪が③「ブリーチ」(メラニン色素の分解、脱色)されて、髪が明るくなり色味が変わっていきます。
「この3つの働き」が髪の中で同時に起こって髪は染まるため、ヘアカラーの方がパーマよりダメージをうけてしまっています。
とはいっても、ヘアカラーとパーマはコンプレックスを解消してくれたり、ステキに変身させてくれるツールの一つなので、サロン用ヘアートリートメントや保湿クリームなどでケアして行うことをご一緒にご相談させて頂いています。
(美容室リグレッタ副店長・西村千夏)