【Q&A】ストレート・パーマと縮毛矯正のちがいってなに?
ストレート・パーマの季節の前に
もうすぐ梅雨の時季ですね。
髪の毛は水分を吸って膨れたり、うねったり大変な季節になってきます。
ストレート・パーマと縮毛矯正のちがい
似たイメージの名前で、同じ意味で使っている方もいらつしゃると思います。
美容室でははっきり区別があります。
このふたつの違いはアイロンを施術するかしないかなんです。
薬剤は基本的には同じなんですね。
お店によってストレート・パーマの工程や薬剤は様々ですが、しっかり癖毛直したいなら縮毛矯正をしてアイロンでの熱処理は必要不可欠となります。
近ごろストレート・パーマという言葉は髪の毛ボリュームダウンやパーマ落としなどを指して言うことが多くなってきたと思います。
仕上がりの満足度はアイロン処理しだい
縮毛はストレート・パーマの薬剤だけでは完璧に伸びきらないのです。
アイロンをするのは熱で髪表面のキューティクルに変化を与えるのです。
熱処理が必要な訳は、鱗(うろこ)にように重なってできているキューティクルをアイロンする事で変化させ、固めて全体がくっついたような状態にさせるためです。
そして丸い髪の毛が平らになります。
熱で変化させる
少しイメージして下さい、生卵をフライパンでジュージュー焼くと?目玉焼きになりますよね。
目玉焼きになった卵は、なまたまごには戻りません。
これはタンパク質の熱変性という変化なんです。
80%〜90%がタンパク質で出来ている髪の毛も、タンパク質を多く含む卵も一緒です 。
アイロンはフライパンの役目みたいなモノなんです。
縮毛矯正したのはいいが・・
ストレート・パーマをすると、髪の毛はサラサラツヤツヤになり、まるで違うひとの髪の毛になったような感覚があると思いますが、化学的にみると髪の毛であって別物の髪の毛になっている状態なんです。
これは一種のダメージ状態ですから、その後のカラーやパーマの仕上がりに影響が出るときもあります。
いちど目玉焼きにした卵をスクランブル・エッグに出来ないのと一緒ですね。
これからなりたいヘアスタイルや髪の毛の状態に合わせてストレート・パーマにするのか縮毛矯正にするのか、色々相談して下さいね。
文章・青木雄作