【Q&A】パーマやカラーの時間が人によって違うのはなぜ?
お客様から尋ねられました
パーマやカラーをする時、ひとりひとりかかる時間が違うのはなぜ?
素朴な疑問ですよね。
同じ薬液を使ってやるのにも、なにが違うのでしょうか?
パーマやカラーの放置時間が思ったより長かったり、短かったり、毎回違うとなんとなく不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
毛髪も個性的
放置時間が人によっての個人差があるのは、キューティクルの枚数の違い、髪の太さの違いがあるからです。
❏キューティクルの枚数が多い人は・・・
普通5〜6枚がウロコのように重なっていますが、枚数が多い場合があります。すると、ダメージとは関係なくパーマがかかりにくい、ブリーチしにくい、傷みにくいといった違いが出てきます。
❏髪が太い人は・・・
キューティクルは厚くてしっかりしています。
そういう方には薬剤を髪に浸透させるために、キューティクルのウロコを開き、薬剤が入れる隙間を作る必要があります。
キューティクルが厚く、枚数が多い場合は隙間を作るのに時間がかかるので、放置時間は長めに置く場合が多いです。
冬の重ね着のようにしっかり体を包んでいると、脱ぐのにも手間がかかるというわけです。
❏ダメージがある髪の毛の人には・・・
逆にカラーやパーマを繰り返してダメージのある髪は、ウロコが剥がれて普通よりも少なくなっていて、薬剤が浸透しやすくなるため、薬剤や放置時間の調整が必要になります。
❏髪が細い人には・・・
キューティクルのバリア機能が弱く、ダメージを受けやすいタイプです。歳をとると髪が傷みやすく感じるのは、毛が細くなっていくからという事ですね。
そして、髪の「太い⇒硬い」「細い⇒柔らかい」という感触の違いになるのです。
人の顔がそれぞれ違っているように、髪にもそれぞれの個性があります。美容師はそういった個性を観察して、技術や薬液の選び方を変えているのです。
文章・平田奈美