質感ワードで見分ける美容師の本音?お教えします
美容師の使う質感ワードあれこれ
美容師さんの使う質感ワードについて教えて下さい。
女性らしいライン、おとなしめ、活発な、ウエットな、ドライな、などの漠然とした表現のイメージを分かりやすく説明して下さい。
というご質問をいただきました。
例を上げながら、お答えしていきましょう。
お答えするのはこの道30年のベテラン美容師・上総誉敬(たかゆき)です。
お答えします!!
難問を有難うございます。美容師が滝のように使う形容詞の数々ですね(笑)?
普段は何気なく使っていますが、いざ言葉で説明となるとなかなか難しいものです。
これはあくまで、お客様が【なりたい自分】を想像しやすい形容です。
しかし皆さんおひとりおひとりの主観が違うように、決してピッタリとイメージに合っているとは思っていません。
【美容師は、多数の方が思うイメージを言葉にしている】と思って、解説を見て頂ければありがたく思います。
女性らしいラインとは?
【女性らしいライン】とは?
これに相反するイメージは“ボーイッシュ”や“マニッシュ”です。
前者は男の子っぽいとか男性的なという意味でよく使います。
【女性らしい】とは男性的ではありませんと言う意味でもあります。
場合により“フェミニン”や“エレガント”を使い、微妙な世代のイメージの差を解って頂くときに使う事がありますが、ひとくくりにイメージして頂きやすいのでよく使います。
例えば、丸い・フワッと・カールしている・髪の毛が長い・などは、女性らしいイメージラインを思い浮かべますが、角い・ペタッとしている・ツンツンしている・髪の毛が短い・などは男性的なイメージラインを思い起されることでしょう。
一言で表すと、【流線形で優しさを感じるライン】だと思います。
引用:rutia.net
おとなしめって?
【おとなしめ】
地味目・奇抜ではないという意味は字のごとくですが、我々がこの言葉を使うときは、【あまり冒険しません。】という時に使う場合がよくあります。
お客様自体も『変身願望がなし、このままでいいです。』の場合は、ご自分でもこの言葉を言われるケースがあります。
引用:news.prcm.jp
活発なってどういう感じ?
【活発な】
先ほどとは逆の意味で、元気・ほがらかな・少女っぽいなど、少し冒険したい時に使ったり、保守的なラインから冒険を促す時に添えたりもします。
女性らしいラインから、少し“ガーリー”や“マニッシュ”“ボーイッシュ”なラインに移行してみては?などの時に使う場合があります。
美容師からこの言葉が出たら、【イメージをかえてみませんか?】と言われていると思って間違いありません。
引用:mery.jp
ウェットな、ドライな・・・
【ウエットな】【ドライな】
見た目に“濡れたような質感”・“乾いているような質感”のことです。
しっとりと濡れている質感は、ボリュームもあまりなく、パーマヘアでしたらウエーブがはっきりと見える状態です。
ウエットな 引用:mery.jp
乾いている状態は、少しウエーブ感もファジーになり、パサっとした質感にみえたりします。
あくまで個人の趣向が左右するので、美容師はお客様の趣向に合わした仕上げをするはずです。
ドライな:mery.jp
最近では巻き髪も多く、ウエットにかわり“グロスな”ドライなの代わりに“マットな”と言う形容詞を使い、艶があるかないかの質感をお聞きする場合が増えてきたように感じます。