ドライヤーの上手な使い方をプロの美容師がお教えします
ドライとスタイリングは違うのです
ドライヤーの当て方(使い方)がうまくいきません、どうしたらいいでしょうか?
というご質問が多いので、それにお答えすることにしましょう。
このご質問を頂いた方はきっと、ブローやスタイリングに苦手意識を持たれていらっしゃると推測致しました。
単純に乾かすのも、スタイリングするのも、同じ様になさっているのではないでしょうか?
『乾けばいいや』と高温マックス・強風でスタイリングをしていませんか?
これは(ドライ)です。水分をとばし、ボリューム感やウエーブ感を無視してしまっています。
ウエーブ感もボリュームも欲しいし、美容室での【イケてる感】を再現したいのなら、もう少しお付き合いくださいね。
ボリュームアップ・ダウンはお手の物!
軟毛の方や、毛流が強くペッタンコになる方は、毛髪根元を起こします。
軟毛はもともとハリがありませんので、ハリが出るスタイリング剤(ミルボン ボリューマイザー・+)などを付け、根元中心にドライヤーの熱を当てましょう。
左・ミルボン・プラーミア・ボリューマイザー 120g 2,400円税別
右・ミルボン・プラーミア・ボリューマイザー+ 120g 2,400円税別
熱い熱を当てっぱなしにせず、スイッチで冷風に切り変えたり、ドライヤーを外し冷やしましょう…不思議なほどボリュームがでます。
逆にボリュームダウンしたい場合は、根元に熱をあてながら、毛髪を下に引っ張り根元の浮きや、毛流補正できます。
単純にドライヤーを下からあおるとUP、上からあおるとDOWNと覚えていれば、ボリューム関係は制覇したと言っても過言ではありません。
ウェーブヘアは繊細に…!!
人によって、パーマのウエーブがドライヤーの熱で伸びてしまう現象が起きます。上記で述べたように、高温でバンバン乾かすと、ウエーブ感が消えてしまいバサバサな感じになってしまって、せっかくかけたパーマやクセを生かす事ができません。
タオルドライした髪に、ウエーブをシッカリ残すようなスタイリング剤「ミルボン ラフリッジホイップ」などを付けましょう。
ミルボン・ラフリッジホイップ 200g 1,600円 税抜き
ドライヤーは弱風にし、根元は少し大胆でも良いのですが、毛先は繊細に乾かしながら根元は上記なようにボリューム調整や毛流調整を行いましょう。
少し意識するだけで、美容室出の仕上がりに近づくことでしょう。
質感をつくる技とは…??
ドライヤーの温風と冷風の使い分けはわかりましたか?
「温風で型をつけ、冷風で形を定着させる」ことができます。
これを利用し、ストレートヘアをくしゃくしゃな質感ウエーブを創れます。
クセづけしたい毛束を握り、温風をかけ冷やしてみましょう。
数秒間そのまま冷えるのを待つか、冷風をあてると時間短縮できます。
ペタッとなる根元もこの方法を使えば、無造作なボリュームがある質感になります。
逆にクセっ毛な前髪などは、思いっきり髪の毛を引っ張り、熱をあて冷やすとストレートアイロンで創ったように、真っすぐな質感をつくれます。
このテクニックでパーマのようなスタイリングができますよ。
ドライヤーは一つではない!
美容室で美容師が使うドライヤーと言えばハンドドライヤー!
温風や冷風の風量が大きいので、ドライやスタイリングの短縮が出来ます。
しかし女性にはプロ仕様のドライヤーは重いと聞きます。
最近は軽くて、高カロリーのドライヤーもでているので、ライフスタイルに合った物を選びましょう。
また、ブラシ付きのクルクルドライヤーは、両手を使うプロ仕様と違い、片手で毛束を掬い取り、ブラシ側に手を添えられ、左右・前後のブローを均一に施術する事ができるので、持っていると便利なアイテムです。
スタイリングを楽しんで…!
ドライヤーは道具です。『どうしたい?どうなりたい?』を考えると、上記で述べた事で適材適所に対応すれば、今までスタイリングが苦手な方も少しは上達するはずです。
仕上がりを忘れないように、美容室での仕上げをスマホで動画撮影して頂いても結構です。
一人一人、髪質・毛量が違うように、お使い頂くとより良いスタイリング剤も.一人一人に合ったものがございますので。スタッフにお尋ねください。
文章・上総誉敬(かずさたかゆき)