保存版・美容師のヘアスタイル用語「段を入れる」「軽くする」「梳(す)く」「残す」等について解説
ヘアースタイルを作る時の美容用語を解説します
美容室に入って、ヘアスタイルを相談するときに、美容師が使うヘアスタイル用語をわかり易く説明いたします。
ニュアンスな美容師用語たち
美容師が口にする「段を入れる」「軽くする。」「すく」「切る」「残す」など、表現する言葉は様々です。少し専門用語の紹介をしてみましょう。
ここでは、一番よく使う「レイヤー」と「グラデーション」について説明します。
レイヤー・スタイルとは?
レイヤーとは、英語で「層」「階層」という意味の言葉です
ヘアデザインにおいては、髪の長さを部分的にカットして「段差をつける」ことを表します。レイヤーの特徴は真横に髪を引き出した後、毛束の上部を短く、下部を長くカットすることです。
髪を真下に下ろしてみると、段差の幅が広くなります。毛束に段差が付くことによって髪の厚みが減り、毛先も「軽く」なるのです。レイヤーの中には、段差のつけ方によっていくつかの種類があります。
男女問わず、使う技術ですが、レイヤーを入れ過ぎでしまうと、毛先がパサつく、跳ねやすいなどのデメリットもあります。
求める動きとヘアースタイルのバランスをしっかり担当美容師と相談してレイヤーを入れてもらいましょう。
上記はレイヤースタイルの例です。髪の毛に動きがあり、とても柔らかく女性的なイメージが出ていると思います。(ともに青木作品です)
グラデーション・スタイルとは?
次にグラデーションなんですが、カットの技術方法をここでは指します。
「グラデーションを入れる」という言い方を美容師がすることもありますが、それは技法のことであり、スタイルそのものを指すものではないとご理解ください。
グラデーション・カットにはレイヤーはあまり入りません。毛先の髪の重なりを少しずらすくらいです。
ボブ・・・この名前は良く耳にすると思いますが、グラデ―ション・カットを全体に施した、ヘアー・スタイルの名前です。前下がり、水平、前上がり、など種類は沢山あります。
まとめてグラデーション・ボブという言い方になっていることがあります。
グラデーション・ボブとは、裾の部分に幅の狭い範囲で、外側の髪が短くなるようレイヤーをつけたボブ・スタイルのことで、通称グラ・ボブとも言われます。
グラデーション・カットはあまり「梳(す)かない」髪型なので、表面の髪の毛を「残す」カット方法で、とくに毛先の少し上の部分にかなりのボリュームが出ます。
段差が少ないため全体的に安定感があり、動きは出にくい髪型です。切り方についてですが、グラデーションボブは、頭全体を水平に輪切りにスライスしたラインで髪を引き出し、切っていきます。
グラデーションボブの例です。
丸いシルエットで頭の形が綺麗に見え、髪の毛もおさまってます。
日本人の頭の骨格にも合い、愛され続けているスタイルです。
今回はこの二つのスタイルを例に取り、美容師が使う用語の紹介をしましたが、まだまだヘアー・デザインの世界は様々です。
リグレッタで素敵なヘア・デザインをお楽しみ下さい。
文章担当・店長 青木雄作